青りんごの本棚

ごはんと本とコーヒーと

【おしらせ・引越し】中学生・高校生の朝読書によく読まれている本

 BOOKS雨だれ*10代のための本さがしサイト

 中学生・高校生の朝読書に人気の本まとめは、以下のサイトに引越しました。

2016(平成27)年度版の朝読書の人気本

2016(平成27)年度版の朝読書の人気本をまとめた記事はこちらです。

amada-re.com

 

2017(平成28)年度版朝読書に人気の本

中学生の朝読書で人気の本をまとめた記事がこちら。

amada-re.com

 

高校生の朝読書で人気だった本をまとめたのがこちらです。

amada-re.com

 

 この記事は、(株)トーハンが毎年行っている朝読書に関する調査結果をもとにまとめたものです。小学校、中学校、高等学校を対象に、それぞれ朝読書で人気の本を調査して発表されたランキングをもとに、中高生の読書傾向をまとめています。

2016年度版では、中学生・高校生の人気本ランキングをひとつの記事にまとめたのですが、わたしの考察も加えるととても長くなってしまいましたので、2017年度版は中学生と高校生を分けてそれぞれのページにまとめました。

 2016年度版の人気本の記事がよく読まれているのですが、新しい記事も書いていますので、本選びの参考にどうぞ。

10代のための本さがしサイト

【BOOK雨だれ】は、10代のための本さがしサイト。

10代に読んで欲しいおすすめの本を紹介したり、好きなことや興味のあることから読みたい本を見つける小さな本屋さんのようなサイトです。ここで、10代におすすめの本を紹介しています。

※以前このサイトで紹介していた10代のためのおすすめ本は、【BOOKS雨だれ】に引っ越しました。お手数をおかけしますが、ブックマークの変更をお願いします。

BOOKS雨だれ*10代のための本さがしサイト

 

サイトの表示速度を改善!画像のサイズ変更とリビジョン削除編

 

サイトが重いと感じたら、サイトの表示速度をチェックしてみましょう。

↓こちらのサイトで表示速度を測定することができます。

PageSpeed Insights

サイトの最適化50%⁉ 

サイトのアドレスを入れて「分析」をクリックします。サイトをスキャンしたあと、あなたのサイトがどれくらい「最適化」されているかがパーセンテージで表示されます。

パーセンテージが高いほどサイトが最適化されていると言えます。

特に、最適化が不十分な場合は赤い色で数値が示されます。赤が出たら要注意。すぐに対策を立てた方がいいです。

最近ちょっと重いように感じるサイトをチェックしてみました。

 

 

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最適化50%。

これは、かなり低い数値です。

サイトの表示速度が遅くなっているはずです。

せっかく来てくれたみなさん、ごめんなさい。

 

画像の最適化ができていないことがいちばん大きな原因となっているようです。

ひとつづつ解決していきたいと思います。

やれることがありすぎる状況ですが、

以前から設定変更したくて気になっていたこちらの2点から取り掛かります。

EWWW Image Optimizerで画像のサイズ変更

サイトで使用いている画像はサイズが大きめのものも多いので、画像サイズの変更をします。

使うプラグインは「EWWW Image Optimizer」です。

これまで画像の横サイズ上限を「800」に設定していましたが、スマホ閲覧サイズに合わせて「500」に変更します。

こちらのサイトでは、それほど画像を大きくする意味はないので。

すでにアップ済みの画像も一括サイズ変更します。

一括リサイズ後です。

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Optimize Database after Deleting Revisionsでリビジョンを削除

 リビジョン管理の設定を変更します。

こちらの本紹介のサイトでは、こまめに記事を読み返して編集を行っています。そのため、必然的にリビジョンの回数がとても多くなります。

中には20回以上という記事も。

こうしたリビジョン機能により、Wordpressでは、以前保存した記事を復元できるメリットもあります。一方、リビジョンが増えると保存データも増えていくというデメリットもあります。

今回は、リビジョンの設定で以下の見直しをしました。

・リビジョンの保存数を「2」

・スパムを含むアイテムの削除

 

+5%の速度改善されました

 以上の2点を実行した結果は以下の通りです。

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使わないタグの削除

 

実行前に50%だった最低化が55%にアップしました。

もちろん、まだまだですが(-_-;)

少しづつ改善していきますね。

吉本ばなな『すばらしい日々』、と。

やけに病院通いが続いた。

 

娘が胃腸炎になり、

息子が鼻水を垂らして発熱、

それからインフルエンザの予防接種も…。

 

スケジュールもストレスも積み上がってるうえに、

仕事を2日も休まなければならないことにも疲れのため息が出る。

 

病院の待ち時間つぶしに選んだのは、

吉本ばななのエッセイ『すばらしい日々』だった。

 

病院に連れていくならエッセイと決めている。

さっくり読めて、いつでも中断できるのがエッセイ集のいいところ。

ただ、血痕付き手帳のインパクトのある表紙が、病院向きとは思えないけれど。

 

手帳についた血痕は絵具のように茶色く変色し、開いたページには意味不明のぐにゃぐにゃ文字。

それは、目が見えない父が毎日書き綴った、血糖値の記録である。

 

たとえ書けていなくても、目が見えなくて読めなくても、他のだれにも読めなくても。

どんな教えよりもはっきりと、父が最後まであきらめなかったことが伝わってきて、泣けてきた。 このように無益であっても、人は生き続ける。記録し続ける。(P73)

 

雑誌『MISS』で連載されていた十二篇に、書き下ろし十二篇を加えたこのエッセイ集は、吉本ばななが父を看取り、母を看取り、子どもを育てていく毎日の記録である。

 

忘れそうになるけれど、わたしたちの毎日は「生」の中にあって、いつも「死」とくっつきあっている。

いつもそんなことを意識しすぎていたら、そりゃあ、生きづらい。

 

だから忘れがちでいいのだと思う。

限りあるからこそ愛おしいのだと気づかされる瞬間は、すぐとなりにいつもあるのだ。

子犬とただ遊ぶ時、

苦手なテニスをならってみようと思った時、

旅先で、

だんごやさんの前で、

カメラのシャッターを切る瞬間、

亡くなった父の手帳をめくる時、

いつの間にか大きく育ったびわの葉を見上げる時。

 

あぁ、そうだ。 生きるってなにかに困ったりすることじゃなかったと、

だれかのエッセイを読んで気付かされたりする瞬間。

 

 

たとえ、女手ひとつで砂を掻きだせるのだとしても。~安部公房『砂の女』

ある日。

 

こうして毎日、のこのこと雪に降られてはたまらないわねぇ。

一日に何度、雪片付けをしなくちゃならないのか。

窓の外をながめては、いい加減嫌気がさして、ほぅとため息をつく。

しかし、それも仕方がないこと。

ここに生まれて、ここに住み付くものの定めというもの。

そうして、降り積もりゆく雪をながめて思い浮かぶのは、安部公房の「砂の女」。

夏の物語であるのに、ふしぎ。

「八月のある日、男が一人、行方不明になった。」の文章ではじまるこの物語。

 

砂丘へ昆虫採集に出掛けたはずの男が、一晩泊めてもらった家から出られなくなってしまう。

 

正確に言うと家の外へは出られるのだが、そこから抜け出すことができない。

 

それも、突拍子もない事件が起こるわけでもなく、淡々と「出られなってしまう」のである。

 

10代で初めて読んだ時は、エロくてこわい大人のおはなしだと思った。

出られなくなる男も、出て行けない女も哀れだった。

夫が単身赴任のアラフォー女は、家に男手がなければ、切れた電球も自分で替えるし、重い雪片付けだってこなす。重たい灯油缶を両手に抱えて、アパートの階段を5階までも運び上げる。

 

男だって、彩りのいいお弁当を自分で作る時代だもの。

 

今なら、自分の生活を支えるために、男を無理やりに手元に置く必要はないのだろうか。

それでも、冷え切った窓からの景色を一緒にながめるだれかは、いて欲しい。

 

「男だから」とか「女だから」なんて考えは、古くてナンセンスと片付けられてしまうけれど、男だ女だということは、やっぱりあって当たり前だろう。

あたたかい部屋にごろんと転がり、いつまでも止まなそうな雪を尻目に、あのころは思い至らなかった、そんなことを考えてみたりする。

 

だってほら、まだ家がつぶれそうなほどに降り積もってるわけじゃないからね。

 

 

ロマンチックと狂気のあいだで揺れる~江國香織『神様のボート』

この本に出会ったのがもう10年も前になるなんて、時間の流れにも自分が変わってしまったことにも驚いてしまう。

 

「あの人のいない場所になじむわけにはいかない」と、娘を連れ、引越しを繰り返しながら、消えた男を信じて待ちつづける葉子。

 

移動しながらだれかを待つなんておかしな女だと笑ってみても

すべてを投げ捨てても構わないほどの純真さをうらやむ。

 

あのひとにくっついて、暮らす町を転々としていた。

かつて、わたしも葉子だった。

なぜ、ただ彼についていくことができるのだろうかと、

いまは思う。

 

奥底に小さくあった疑問の答えを彼女の中に見つけたとき、

思わず「あっ」と声が漏れ、

それは私の中に小さな灯となった。

 

私もまた、神様のボートに乗りこんでいたのだと知った。

自分のためだけに。

自分の中に純真さともいえる狂気を作りだし、

いつしか考えたり選ぶことをやめたのだと知った。

 

それはそれで、すごく幸せなことだった。

だって。

わたしには、ほかになにもいらないと思えるほどの

たったひとつのものがあったのだから。

その時には。

 

けれど、物語も現実もそうはいかない。

 

骨ごと溶けるような恋の末に生まれた草子もやがて中学生となり

ロマンチスト培養から少しづつ社会へと足を踏み出していく。

 

過ぎ去ったことは箱の中、とは葉子と草子の合言葉。

 

引越した先の思い出は箱の中へ。

 

やがて草子も、葉子との2人だけの日々を箱の中に入れて前へ進む。

 

でも、葉子があの人を待つことはいつまでも箱の中には入らない。

 

終わりのない彼女の狂気に自分を重ねて安心していたあの頃のわたしも、いつしか箱の中にしまいこまれてしまった。

 

そして今でも時折、本箱の中からこの本を取り出しては、

あの頃の自分を探しているのだろう。

 

 骨ごと溶けるような恋の続きを求めて選んだのは、たどり着くことのない神様のボート。

終わりのない旅は、ロマンチックか狂気か。

もしくは、そのふたつは同じ場所にあるのかも。

 

 

 

麒麟に呼ばれる~今村夏子『こちらあみ子』

こちらあみ子

ある日。

目があった瞬間に「読めばいい」と、その生き物は言った。
いやに挑戦的なその態度に私は
ほう、とひとことつれなく返す。


あのね、私に甘い声をかけてくる本はあなただけじゃないのよ。

だって、ここは図書館でしょ。

本なら燃やしても余るほどあるのよ。

むろん、臆病なわたしは本を燃やすどころか、傷つけることは絶対にしない。

 

そう、とユニコーンのような姿をした

奇妙で美しい生き物がしゅんとしてうつむく。

 わたしは意地悪なんかじゃない。

 

「あなた以前どこかで会ったことがあるわ」

見覚えがある気がしてたずねる。

「きっと似ているだれかよ。私じゃないわ」

本人が言うのだからそうなのだろう。

 

 

どこで会ったのか思い出せないまま、

その奇妙な生き物を本棚からそっと掬い上げると

年季の入った絵本バックへと忍ばせ、

何食わぬ顔で図書館を後にした。

 

あみ子は、自分の名前を知っていたのだろうか。

のり君が佳範だったように、

「あみ子」にも別の名前があったのかもしれない。

 

あみ子の本当の名前は

たぶん、あみ子も知らないね。

 

物語はあみ子だけのもので

あみ子の外に物語は存在しない。

 

翌日はいやに空が青い日で、公園の中を通って図書館へ向かう。

本棚にこっそり本を返す瞬間、

だれにも聞かれないように、そっと耳もとにささやいた。

「あなたのタイトルの響きがとても気に入ってたわ」

 どこかで見た気がしたあの不思議な生き物は

「麒麟」なのだという。

 

 

図書館に本を返却してからのわたしはすっかり抜け殻だった。

二冊と同じ本は借りないというルールはわたしと麒麟を隔て、

日に日にわたしとあみ子の境界線は薄くなり、

それを麒麟が横から見ていた。

 

文庫本が本屋に並ぶころ、

わたしは意気揚々と麒麟を迎えに行った。

 

 

「目が合った瞬間からあなたが特別になるって気づいてたわ」

淀みないわたしに、表紙の麒麟が「ほう」とそっけなく啼いた。

 

 

そぼろ丼と『理科準備室のヴィーナス』戸森しるこ

https://www.instagram.com/p/BdlperTnPCc/

 

おはようございます(*´꒳`*)

今日の本とお弁当

 

戸森しるこ『理科準備室のヴィーナス』

 理科の先生(女子)に恋する中学生の女の子と男の子の物語。

ふたりは同士でライバルで、三人は三角関係⁉

 

放課後の理科準備室で3人でこっそり食べる三色団子やおやつがおいしそうなのです。

学校でこっそり食べるおやつって、おいしいよね( *´艸`)

 

好きな人にとって、自分だけが特別でありたいのに、思い通りにならない苛立ちは、時に相手の気持ちを置き去りにするほどの傲慢さにもなる。

 

同性に抱く恋心もひたつのテーマになっています。

 

 *・。.。・*゜*・。.。・*゜*・。.。・*

本をチェックする

 

 戸森しるこさん2作目『ぼくたちのリアル』も高学年からおすすめです。

book-aoringo.hatenablog.com

チャーシュー丼と『はるなつふゆと七福神 』賽助

*今日の本とお弁当*

2018-1冊目

賽助『はるなつふゆと七福神 』

元日から書店へ。 購入する本は「今年の1冊目」。

「お年玉を握りしめて」と言いたいけれど、残念ながら今年はもらえなかった←今年はって…

読みたい本はたくさんあるが、年明けの1冊目なので「どんよりしない本」がいい。 できれば「痛快」で「派手さ」と「話題性」のある本。 あれこれと吟味して高校生直木賞 の『宇喜多の捨て嫁』を連れ帰ることに。

しかし、ここで息子が選んだ本が可愛らしくて、『宇喜多の捨て嫁』を捨て嫁して、こちらに鞍替え。 だって、表紙の感じとか新春っぽい。 七福神の物語だなんて、なんだかご利益がありそう。

さて、突然ですが問題です。 七福神をすべて応えよ。

……

ぱっと答えられるのは 恵比寿さま、大黒さま、布袋さま…の3人。

恵比寿天、大黒天、布袋の3人の名前は、七福神でも知名度の高い人気トップ3ではないだろうか。 少し時間をもらえれば毘沙門天、弁天さま(弁財天)も出てくるかな。 どちらも、パソコンがなければ漢字変換は怪しいが。

そして、どんなに時間をもらってもひねり出せないのが、残るふたり。 福禄寿と寿老人。 正解を聞いても「へ~」としか言いようがない。初めからインプットされていないのだ。これまでの人生の中で一度も聞いたことがない、なんてことはないはずなのだ。これまでにも何度か「七福神の名前全部言える?」というクイズに何度かぶちあたっているはずなのだから。その時にもきっと「へ~」と答え、もしかしたら「これをきっかけに覚えておこう」などと誓ったかもしれないのに、まったく記憶に残していない。いや、記憶に残らない名前。

この物語の主人公は、七福神の中でも人気の薄い福禄寿と寿老人。

自分たちの人気のなさを自覚しているふたりの老人たち←いや、わしゃ神様じゃ。老人ではない そして、仕事なし、恋人なしのニート女子・榛名都冬(はるな・つふゆ)。

人気をあげたい福禄寿と寿老人のふたりは、お参りに来た都冬(つふゆ)に白羽の矢を立て、インターネットを使って知名度をあげて欲しいとお願いにきます。かわりに、都冬の願いも叶えてくれるというのですが、大黒天からビール「大黒生」の商品宣伝を頼まれたり、夜右衛門(猩々・しょうじょう)から恋文の代筆を頼まれたり、なぜか頼まれごとが増えていくばかり。 そうこうしているうちに、大黒天と恵比寿天の間に喧嘩がはじまり、日本の景気は大乱れ…。ニート女子・都冬の願い(まずは仕事をくれ!)はなかなか進まない。

でも、ちょっと待って。 人間はいつも神様にお願いするばかりで、その思いは一方方向。 「いい仕事に就けますように」 「カッコイイ彼氏ができますように」 神様だって慈善事業じゃない。 奮発して500円のお賽銭を投げ入れたって、それでお手軽に願い事を叶えてもらおうなんてちょっと虫が良すぎる話。

「神様は願い事する人の願いを叶えるのではない。 神様の願い事を聞いてくれる人の願いを叶えてくれるのだ」

いつかだれかに教えてもらった言葉。

神様の願い事が叶う時、都冬の願いが届くのか。 焦ってはいけない。 まずは、神様たちに平和でいてもらうことが第一だね。そのためにも、しっかりと神様たちのお願い事を聞いておかなくちゃね。 ところで、お参りするときは忘れずに自分の住所と名前を告げないと、神様に届きませんよ。

本をチェックする

全国の書店員が選ぶ新人賞、第1回本のサナギ賞優秀賞を受賞。 お正月に読みたい本。2018年は、縁起の良さそうな1冊からスタートできました。 今年もよろしくお願いします。

焼きそば弁当と『ぼくたちのリアル』戸森しるこ

https://www.instagram.com/p/Bdi7nugndf_/

おはようございます(*´꒳`*)

 

戸森しるこ『ぼくたちのリアル』

読みたかった作家さん。

第56回講談社児童文学新人賞受賞。

2017年全国青少年読書感想文コンクール課題図書。

勉強もスポーツもなんでもできてクラスのリーダー的存在のリアル。

リアルと幼馴染で敵わない劣等感を抱いているアスカ。

リアルに恋する転校生のサジ。 ←クラスのほとんどの女子がライバルだけどね

 

そんなリアルにも哀しい過去と秘密があって、それはリアルの強さにつながっている。重くなりがちなストーリーを爽やかでコミカルに、リズミカルで瑞々しい文章で綴る3人の男の子の友情と成長の物語。

ここ最近でいちばんヒットな児童文学作品です。一気読み。←私のおすすめ本規準はココ。

 

「ぼくらのサイテーの夏」「バッテリー」など好きな人に。

中学生にもおすすめ。

 

*゜*・。.。・*゜*・。.。・*゜*・。.。・*

 

年末から読書メーターの登録をしつつ、読書記録の整理をして、読みたいリストを再確認。ここ数年、読みたいリストが機能していなく、そうすると闇雲に目の前に飛び出してくる本を手当たり次第に読もうとして、消化不良気味。自分のアンテナを巡らせて、本を選ぶこと。読むこと。綴ること。心に留めて。

 

*゜*・。.。・*゜*・。.。・*゜*・。.。・*

今日のお弁当

🍴焼きそば弁当

🍴チーズ玉子巻き

🍴チャーシュー

🍴蓮根の酢漬け

🍴アップルスナックはおやつかな。

 

本をチェックする

 

 

戸森しるこさん3作目『理科準備室のヴィーナス』も高学年から中学生におすすめです。

book-aoringo.hatenablog.com

 

【2017年】年末年始におうちで観たいおすすめ映画DVDランキング10本

年末年始はおうちでゆっくり過ごしたい(´ω`)そんなあなたに、2017年に話題となったおすすめ映画DVDを紹介します。レンタルショップでまとめ借りしてみてはどうですか。

TSUTAYA DISCASでは、見放題のほかレンタルと見放題を合わせたプランなど3つのプランでTSUTAYAの全作品をご自宅で自由に楽しめます。30日間の無料お試し期間がありますよ。

ちなみに、私はauのビデオPASSを利用しています( *´艸`)

それでは、年末年始におすすめしたい映画DVDランキングを紹介します。

1位: ラ・ラ・ランド

2016年に公開されたエマ・ストーンとライアン・ゴズリング主演のミュージカル映画。第89回アカデミー賞で史上最多の14部門ノミネート、6部門を受賞しました。日本では2017年2月に劇場公開。2017年、話題の映画と言ったらコレですね。オープニングは、渋滞のハイウェイで突然始まるポップで軽やかなミュージックとダンス。そして、エンディングの「選ばなかった人生」の回顧録が流れる。オープニングで心躍り、エンディングで切なさに胸がぎゅっとなります。

2位:この世界の片隅に

2016年11月劇場公開。同名小説を原作としたアニメ映画。2016年を代表するアニメ映画と言えば「君の名は。」ですが、先におすすめしたいのは「この世界の片隅に」です。原爆投下前後の広島・呉を舞台に、一人の少女・すずのなにげない家族との日常をあたたかく描いた物語。クラウドファンディングで製作費を募りスタート。上映後は、徐々に劇場数を増やし、異例のロングランヒットとなりました。数々の映画上の他、第65回菊池寛賞も受賞。コトリンゴさんの優しい歌声ではじまるオープニングから、泣きそうになります。おっとりとマイペースなすずと、あたたかく見守る家族との毎日にほっこり。戦争は、ごくごくふつうの人の小さな幸せを簡単にないものにしてしまう、その空しさ。資料に忠実に再現したという当時の広島や呉の風景も味わってみてください。

3位:君の名は。

2016年8月に公開された新海誠監督のアニメ映画。2016年、流行語大賞にもノミネートされたタイトルは、映画を観たことのない人でも知っていますよね。日本で世界中で上映されています。遠く離れた場所に住む高校生の男女が入れ替わるというコミカルな恋愛物語かと思わせて、時空を超えた壮大なドラマへと動きだします。RADWINPSの音楽、繊細なアニメーション、心をぎゅっととらえるストーリー。アニメ映画はあまり観ないという人にも 、ぜひおすすめです。2018年1月3日、テレビ朝日系列で地上波初放送されますよ。

2016年には、「君の名は。」をはじめ、大人にもおすすめしたいアニメ映画が豊作の一年でした。思いおこしてみると、この年劇場で観た映画の半分はアニメーション映画や漫画原作映画だったなぁ。

4位:LION/ライオン~25年目のただいま~

5歳で迷子になり、オーストラリアの夫婦に引き取られ家族として暮らしているサルー。幸せな毎日を送りながらも、本当の家族への消えない思い。彼は、Google earthを武器に本当の家族を探しはじめます。「アンビリバボー」でも取り上げられていて、「本当にこんなことがあるなんて!?」と驚かされた実話をもとにしています。ストーリーを知っているにも関わらず、そんなこととは関係なく、心に熱いものがこみあげます。きっと、心動かされるはず。

5位:パイレーツオブカリビアン 最後の海賊

2017年7月劇場公開。ジャック・スパロウの新作が出ると聞いた時、ジョニー・ディップ、ブラボーと叫びましたよ!子どもから大人まで、とにかく笑って楽しめる、どきどきハラハラのエンターテイメント作品は、そんなに多くありません。家族そろって、テレビの前でこたつに入りながらくっついて観たい、そんな映画です。小さいお子さんがいるご家族に、一番におすすめしたいのがこの「パイレーツ・カリビアン」シリーズの最新作。海賊ジャック・スパロウの今度の敵は、ジャックの過去を知る最恐の敵、海の死神・サラザール。なんといっても、ジョニー・ディップがカッコいい!続編も期待したいですね( *´艸`)

6位:美女と野獣

2017年劇場公開。1991年に公開されたディズニーのアニメーション映画「美女と野獣」の実写リメイクです。女子が選ぶ映画って感じですけど。オリジナルアニメも劇場で観て、DVDも持っているし、とにかくお気に入りのプリンセス映画。実写リメイクにはあまり期待していなかったのですが、これがまたアニメの世界観そのままでオリジナル作品ファンの私も楽しませていただきました。特に、オープニングのシーン。キャスト全体の息のあった歌とダンスで、ベルの世界に一気に引き込まれました。エマ・ワトソンが知的で美しいベル役にピッタリ。キュートな歌声に魅了されます。

7位:たかが世界の終わり

2016年カナダで公開後、日本では2017年2月に劇場公開されました。いま注目しているグザヴィエ・ドラン監督の第69回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した話題作。彼の作品はすべて話題作だけど( *´艸`)残された余命を告げるため、12年ぶりに家族のもとを訪れたルイ。しかし思いとは裏腹に、家族の時間はあたたかいものではなかった。「家族」はいつでも安らぎの場である、とは限らない。エモーショナル、という言葉がこのところ流行しているようですが、こちらもそんな作品です。

8位:はじまりへの旅

2016年アメリカで公開。第69回カンヌ国際映画祭で「ある視点」に出品され話題となりました。日本では劇場公開されたのでしょうか。アメリカ北西部の山奥で現代社会から離れ、自然と共生した生活を送る一家。母親レスリーの死を弔うために、都会を目指し旅に出ます。子どもたちにとって初めての外の世界。子どもの吸収力や伸びる力をサポートするために、親はどうあるべきなのか考えるきっかけになります。

9位:22年目の告白

2017年6月劇場公開。未解決の連続殺人事件、その犯人が告白本を引っ提げて現れる。殺人犯の目的とは…。殺人犯・曾根崎雅人を演じた藤原竜也さんの不敵さや謎めいた展開、豪華なキャスト陣の演技で、ストーリーに引き込まれます。元ネタとなっている韓国版『殺人の告白』を先に観たので、こちらの方が好みかも( *´艸`)。

10位:ベイビー・ドライバー

おすすめ10作目は、私もまだ観ていない作品なのですが、この年末年始に観たいなぁと思っているこちら。天才的ドライビング・センスが買われ、組織で“逃がし屋”として働くベイビー。幼い時の交通事故が原因で耳鳴りが止まらない彼は、四六時中イヤホンで音楽を聴いている。カーアクションと音楽が楽しめる作品です。ヘッドホンで聴きながら鑑賞したらよさそう( *´艸`)

いかがでしょうか。今年の映画、今年のうちにチェックしてみませんか。

アラフォー大人女子におすすめ!恋愛ラブコメディ映画まとめ【洋画編】

 

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いつもお仕事お疲れさま(*´ω`*) 仕事や家事でくたびれていませんか。そんなときに、くすりと笑えて、ほろりと泣けて、きゅんとして、あったかくなれる。ラブコメは、日々をがんばる大人女子の心をリフレッシュしてくれる特効薬になるはず。ちょっぴり落ち込んだとき、ひとりが少し寂しいとき、疲れてしまって心のグラスがあふれそうなときにおすすめの、元気をくれるおすすめ恋愛ラブコメディ。女優さんたちのキュートさにも注目です。

ブリジット・ジョーンズの日記

出演:レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント ブリジットは、ロンドンに暮らす32歳の独身女。今年こそダイエットを成功させて、いい恋愛をして、幸せを手に入れる!母親からダサイ男を紹介されたりすることのないように。その決意のもとはじまったブリジットの日記がこの映画。 大人女子におすすめのNO.1ラブコメディといったら、こちら。キャストも最高!2016年に最新作の続編も上映された人気シリーズ。素直でストレート、失敗ばかりでも落ち込んでもへこたれない彼女のキュートさはとびきりです。ヒューグラントとコリン・ファレル、タイプの違うふたりのイケメンも目の保養( *´艸`)  

ベスト・フレンズ・ウエディング

出演:ジュリア・ロバーツ、キャメロン・ディアス、ダーモット・ダルロニー キャリア・ウーマンでいまだに独身のジュリアン。学生時代の恋人で今はベストフレンズのマイケルからある日、会いたいと電話がくる。“お互い28歳になっても未婚だったら、その時は一緒になろう"というマイケルとの約束を密かに大切にしているジュリアン。まさか彼からプロポーズ!?ところが、彼から告げられたのは“今度の日曜日、結婚する"という予想外の言葉だった。プライドをズタボロにされたジュリアンは、その結婚を阻止しようと…!? 最初から最後まで二枚目を演じるジュリア・ロバーツのキュートさが見どころ( *´艸`)年に一度は観てしまう、大好きな作品のひとつ。  

メラニーは行く!

出演:リース・ウィザースプーン、ジョシュ・ルーカス、パトリック・デンプシー ニューヨークでファッションデザイナーとして活躍するメラニー。市長の息子アンドリューからプロポーズを受け、仕事も恋も順風満帆…に思えたが、彼女には秘密があった。それは、故郷・アアラバマに夫がいるということ( ゚Д゚)!?高校時代にはずみで結婚してしまったジェイクの元へ、離婚を承諾してもらうために向かったメラニー。しかし、ジェイクは離婚を承諾せず…。ふたりのイケメンの間でジタバタするメラニー役のリース・ウィザースプーンのかわいいこと( *´艸`)何度も見返してしまう、こちらもリピート作品です。  

ラブソングができるまで

出演:ドリュー・バリモア、ヒュー・グラント 80年代に一世を風靡した人気バンド"Pop"の元ボーカル・レックス。時代に取り残されてしまったレックスの元に、チャンスが到来。人気歌姫から新曲の依頼が舞い込むが、長年のブランクから曲を書き上げることができずにお手上げのレックス。ある日、アパートに鉢植えの水やりに来ていた女性・ソフィーが口ずさむ歌にアレックスは心をつかまれる。アレックスは、ソフィーとともに、新曲を書きあげようとするが…。ドリュー・バリモアとヒュー・グラントの安定のラブコメディ。主人公は元・バンドボーカルと設定はゴージャスですが、ストーリーはちょっと大人のふたりがシンプルでキュートな(いうなれば定番の)恋愛をみせてくれる、ふふっと笑えてあったかくなれる作品です。  

ホリディ

出演:ケイト・ウィンスレット、キャメロン・ディアス ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)とロサンゼルスで映画関連の会社で働く(キャメロン・ディアス)。それぞれ終わった恋愛をふっきるため、遠くへ旅に出ることに。休暇中にお互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」をしたふたりは、この休暇中にそれぞれの新しい恋を見つける。日本ではあまり聞いたことのない「ホーム・エクスチェンジ」というシステムですが、家を取りかえっこするなんて、想像しただけでもおもしろい。現実世界でできる現実ばなれで新しい恋が生まれるなんてロマンチックですよね。映画を観ているこちらも、少しだけ旅気分が味わえるのもよいです。  

そんな彼なら捨てちゃえば

出演:ジェニファー・アニンストン、ベン・アフレック、ドリュー・バリモア ほか ジジ、ジャニーン、ベスの3人は、同じ会社に勤める仲良し。運命の恋を探すジジ。ベスは7年同居している彼が結婚するつもりがないことが不満。幸せな結婚生活を疑っていなかったジャニーンにも危機が。女たちの本気と男たちの本音がぶつかって、それぞれに幸せの形をみつけていきます。豪華キャストによる恋愛群像劇。ジジ役のジニファー・グッドウィンがキュートです。  

ユー・ガット・メール

出演:メグ・ライアン、トム・ハンクス Eメールがつなぐラブコメディ。ニューヨークで小さな本屋を営むキャスリーン。大手の本屋チェーンを経営するジョー。ふたりはお互いの正体を知らずに、Eメールでやり取りをしていた。メールでは、お互いを大事に思える存在なのに、実生活でのふたりは仕事をめぐり最悪の関係に。ふたりの複雑な関係と、正体を明かせないジレンマとに悶絶します(*´ω`*) メグ・ライアンのキュートなこと。ショートヘアに憧れた人も多かったはず。

 

 

最後の恋のはじめ方

出演:ウィル・スミス、エヴァ・メンデス ニューヨークで恋愛アドバイスザーでデートコンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)。新しい依頼主・アルバートの恋の相手は大金持ちのセレブ。彼の恋を成功させようと走り回る中、ヒッチもある女性に恋に落ちる。彼女はゴシップ記者のサラ・ミラス(エヴァ・メンデス)。ところが、恋愛アドバイザーなのに、自分の恋になるとまるでダメなヒッチ。恋愛ベタの男女に向けたデートコンサルタントの敏腕ぶりと、ヒッチの恋の不器用さのギャップがおもしろい。アクション作品が多いウィル・スミスのラブコメ演技にも注目です。

世界にひとつのプレイブック

出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス 精神病院から退院してきたパットは、躁うつ病。妻の浮気現場を目撃し相手に暴行したことで病院に入院。妻のニッキーとやり直したいが、接近禁止命令のせいで電話をかけることすらできない。実家暮らしで、トラブルを起こしてばかり。そんな時、友人の紹介で出会った女性・ティファニー。彼女は、夫を亡くしたショックでセックス依存症に。心に病を抱えて、生きることに不器用なふたり。もう一度自分を取り戻したいとティファニーは得意だった社交ダンスのレッスンを再開し、そのパートナーにパットを選ぶ。自分と向き合うことは簡単ではない。ましてや、自分を見失っていると感じる時は。そんな中で、まっすぐに自分を向き合おうとするふたりの思いは、コメディーというよりも、胸がきゅっと締め付けれるドラマ作品。この作品で、主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスがの演技にも注目です。

2017-58冊目:燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』それから「Lie Lie Lie」

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2017-58冊目

『ボクたちはみんな大人になれなかった』

燃え殻

 

ツイッターのつぶやきから生まれた文学。

アラフォーをノスタルジックにキュンとさせる。

どんな本か知らずに読んだけど、よかったよ。

「いま」ではない「いつか」を懐かしむことを私は嫌っていて、自由だったころを思い出すと少し苦しくなるから、それは選ばなかった未来の先。

だけど、この本はずけずけと私の中に思い出をぶち込んでくるから、ずっと放置してた懐かしい映画が無性に観たくなったけど、ところが、TSUTAYAさんには置いてないんだってさ。

やはり私には、思い出に浸る時間はないらしい。

 

中島らもさんの『永遠も半ばを過ぎて』を、あの頃、劇場で観た。

この映画が観たかったわけではなくて、なにか別の映画を観に行った時の同時上映だった気がするのだが、お目当ての映画がなんだったのかは、もう覚えていない。

郊外にシネコンができ始めたころで、駐車場も、音響も、設備が整った「きれいな」映画館はそれは魅力的だっが、だからこそあの頃、「みんな」と違う場所で違う映画を観ることで、なにかに立ち向かっている気になっていたのかもしれない。

ほんの数年くらしただけの小さな街の映画館だった。

豊川悦司、佐藤浩市、鈴木保奈美…豪華なキャストが地味に笑える映画に出演していた。

ある作家、目が覚めると原稿が勝手に出来上がっていた。だれが書いたものなのか?俺なのか?ヘンテコリンで謎めいた文章は文学界を混乱に巻き込んでいく!?

 

これが、期待せずに観たからなのか、たまらなくシュールで笑えた。

BONNY PINKさんのエンディング曲もよくて、アルバムを買ったのだった。

「Lie Lie lie」も収録されているデビューアルバムがものすごく気に入って、CDは擦り切れたりしないって知ってたけど、擦れそうなほどにリピートしてたな。

あのころ、流行していたスウェーディッシュポップっぽい軽やかさがおしゃれだったの。

Amazonは、デジタルダウンロードできるわよ、と得意げに腕組みをした。

私は本棚からCDケースを取り出しがさがさとさがす。

日本一のレンタルビデオ店も世界一のウェブ書店もあてにならない。

 

だから買っておいて正解なのよ。

わたしを作り上げてきた本もCDもすべては私の本棚の中にある。永遠に。